FXと快適に暮らそう

FXで長期間の資産運用

FXは異なる二つの通貨を銘柄にして売買を行っていく投資取引ですが、短期間の売買にてレート変動の為替差損益を求めていく取引方法の他に、長期的に利益を得てゆく投資方法も存在します。

通貨にはそれぞれに金利が存在しており、この通貨の金利差を「スワップポイント」と呼んでいます。
スワップポイントは通貨売買の過程で発生しますが、金利の高い通貨を売って金利の低い通貨を買うと、このスワップポイントを支払わなくてはならず、逆に、金利の安い通貨を売って金利の高い通貨を買うと、スワップポイントを受け取ることができるのです。

このスワップポイントは、取り引きごとに発生するのではなく、通貨を保持している日単位で集計されていき、その通貨を決済した際に生産される仕組みになっています。

つまり、スワップポイントを効率よく得ていくためには、金利の安い通貨で金利の高い通貨を買って保持し、長期間に渡ってその保持状態を続けていく、という事を行うことが必要で、これがFXによる長期間の資産運用となるわけです。

似た仕組みの資産運用に外貨貯金がありますが、手数料の安さや為替相場の変動で保持している通貨価値が下がった場合のリスク回避のしやすさなどを考えると、FXにおけるスワップポイントの長期取引の方が、やや分があるかもしれません。

このスワップポイントを狙った取引きをスワップトレードなどと言ったりしますが、スワップトレードを行うためには、まず通貨ペアの選考から行うとよいでしょう。
金利差を求めていくという点と、長期間に渡って通貨を保持するという観点から考えると、金利の低い通貨と金利の高い通貨ペアで、なおかつ双方に安定性が見られるものが適していると考えられます。

実際のFX取引で人気があるのは、南アフリカ共和国の南アフリカランドや、オーストラリア共和国のオーストラリアドルなどで、こうした資源産出国の通貨がよく用いられます。

実際のどのぐらいの金利が付くのか、ですが、これは取引業者のそれぞれの設定による違いや、保持する通貨の量、スワップポイント集計の期間、その時の為替相場の影響、政策金利の見直し、などの条件によって様々に変わるのですが、平成28年の5月時点の情報では、日本の円を使って豪ドルを1万豪ドル分を買っておくと、1日ごとに40円ほどのスワップポイントが受け取れることになっています。

日本の円と豪ドルの為替相場の値は、1豪ドルあたり約80円となっているので、約80万円を使って豪ドルでスワップトレードを一年間続けたとすれば、約1万4千円ほどの利益を積み上げることができる、という事になります。

もちろん、スワップトレードにもリスクがあります。
それは、為替レートの変動によるもので、長期間に渡って通貨を保持するために、どうしても避けられないリスクとなります。

まず影響を受けるのは、為替レートの変動による為替差損益のリスクです。
新規注文を立てる際に、買い注文から投資を始めているので、決済注文をする際に保持している通貨を解消するため、売り注文を行う必要があります。
この時に、スワップポイントも一緒に清算、されて払い出しがされるのですが、その時点での為替レートの値によっては、評価差損益で損失が出ることもあり、そうなると、その損失とスワップポイントの利益が相殺されてしまい、スワップトレードそのものが無意味になってしまう事があります。

また、評価損益が広がることにによるロスカットにも注意が必要になります。
ロスカットとは、取引業者が顧客に対して行うもので、保持している通貨の評価損益が含み損になり、その値が預けている証拠金に対して一定の水準に達すると、それ以上の損失を広げないために、保持している通貨を損失のまま強制決済して解消する仕組みのことを言います。
これが発生すると、スワップトレードは強制終了になり、損失での決済をされるためにほとんどの場合は、スワップポイントの利益は無くなってしまいます。

この他にも、定期的に発表される通貨の金利の変更によって、思うようなスワップポイントにならないこともあり、このように、スワップトレードは安定していて魅力的な投資手法ですが、投資を行っている間は、様々な事に注意を向けておく必要があります。